「彫付」は、瀬戸・美濃地方の陶磁器生産、特に製造技術を最大限に生かしたダイニングウェアのブランドです。私たちは先人達が積み上げてきた技術を陶磁器文化の更なる可能性と発展に挑戦し、社会に還元していきます。
古くから日本の陶磁器の加飾には、染付や上絵等の技法が用いられてきました。その模様は、当たり前すぎて見過ごしてしまいそうなくらい、日本人の意識に深く溶け込んでいます。
私たちは、長年、陶磁器製造、特に型の製造で培ってきた技術を生かし、日本の陶磁器に施されてきた模様を原型の段階から彫込むことで、新たな表現を生み出しました。さらに素地の仕上げや透明釉薬へのこだわりなど、今までの大量生産の流れから少しはずれ、より手間をかけてつくることにより、一層繊細で洗練された商品に仕上げています。

 

陶磁器というと、作務衣を着て、後ろで髪を結び、髭を生やして難しい顔をしたおじさんがロクロをまわしているイメージを持つ方もいるのではないでしょうか(笑)。それも一つの陶磁器のありかたですが、私たちが日常生活の中で使う陶磁器のほとんどは型によって作られています。
瀬戸・美濃地方の陶磁器生産は今まで窯、釉薬、素地、型など分業によって成り立ってきました。弊社も瀬戸市で原型と型の製造において、昭和34年から約50年、その分業の一翼を担ってまいりました。
大量生産の時代を経験した現代の陶磁器生産において、型はなくてはならない存在となっています。中でも原型製作は陶磁器作りの原点とも言える仕事です。弊社では、型屋の技術と、ともに歩んできた方々との陶磁器製造技術を活かし、今までの陶磁器生産とは一線を画すものづくりに挑戦しております。先人達が積み上げてきた技術と陶磁器文化の更なる可能性と発展を模索し、社会に還元していきます。